Archive for 11月 2013
Visual Studio 2013 Launch
米東海岸時間で13日の朝、日本だと昨晩深夜、Visual Studio 2013のLaunch Eventがあったわけですが。
思った以上に新規発表が多くてどうしよう。
Visual Studio Online
今まで「Team Foundation Service」と呼ばれていたもの、visualstudio.comが「Visual Studio Online」という呼び名になったようです。Brian Harryのブログによれば「Team Foundation Serviceだったものの進化系」。
Team Foundation Serviceだと、Team Foundation “Server”と紛らわしいですしね。どっちもTFSで。
あと、Officeも単体売りからサービス込みの「Office 365」として売り出すように変わっているわけで、Visual StudioもTFS込みでVisual Studioってことになっていくんだと思います。実際、ライセンス的にも、「プロ版はVisual Studio Professionalのサブスクリプションがついてるよ」的形態あり。
まあ、旧TFS、現VS Onlineのサーバー機能はこまめにアップデートしていたりはしますが、このたびは結構大き目の機能追加が2点(どちらも現時点でプレビュー版)。
- Application Insights
- アプリの利用可能状態やパフォーマンスの監視、顧客の利用状況の解析機能
- コードネーム“Monaco”(オンラインの軽量版ソースコード エディター)
- Visual Studio的なIDEがウェブで!
- まあ、今のところAzure Website用のコードしか触れないし、あくまで「(デスクトップ アプリの)VSの軽量版」
それと、課金サービスが正式開始(ちゃんと、今まで通り無料版もあり)。
Visual Studio 2013 IDE
VSに関しては、先月のうちにダウンロード提供を開始していて、IDE自体に関してはそこからの更新があるわけではないんですが。拡張機能が2つほどリリースされたようです。
- Productivity Power Tools for Visual Studio 2013
- VS本体のメジャーリリースを待たずに新機能を試したい人向けの拡張
- VS 2013の新機能の中にはProductivity Power Tools for VS 2012の機能がそのまま取り込まれてるものが結構あるので、2013でも「機能の先取り」のはず
- Visual Studio 2013 Color Theme Editor
- 色が選べます
あと、地味にVisual Studio 2012もUpdate 4に。バグ修正っぽい。
Release Management
Release Management for Visual Studioってのもリリースされたみたい(ダウンロード ページ: Additional soft ware)。
アプリのデプロイを早く、正確に、繰り返しできるようにするツール。
以下の3つのソフトウェアが必要。
- Release Management Client for Visual Studio 2013: 管理用デスクトップ アプリ
- Release Management Server for TFS 2013: TFSの拡張
- Microsoft Deployment Agent 2013: 管理対象のアプリ サーバーに入れておくもの
MicrosoftとXamarinの協業
- Microsoft and Xamarin Partner Globally to Help You Build Great Apps
- PCL and .NET NuGet Libraries are now enabled for Xamarin
具体的なコラボ内容は以下の通り。
- Xamarin(Xamarin.iOS/Xamarin.Android)もPortable Class Libraryに対応
- XamarinのVisual Studio 2013対応の強化
- MSDNサブスクリプション会員向けに、Xamarin製品の優待・試用期間延長
Portable Class Library
「マイクロソフトのプラットフォームに閉じてて何がポータブルだよ」とかも言われていたわけですが、これで真にポータブルに。
PCLに対応するための作業自体は、Xamarin側も結構前からやっていたみたいですけども。問題は、参照アセンブリの側。PCLのためには「どのフレームワークならどのクラスを使えるか」みたいな情報を持ったアセンブリ(= 参照アセンブリ)が必要なわけですが、マイクロソフト側がPCLで使っている参照アセンブリを公開してくれたことで、Xamarin側もPCLに対応できるようになったという流れ。
この参照アセンブリも、リリース自体は結構前(先月くらいだっけ)なんですけども、ちょっとお馬鹿な話、ライセンス条項に問題があって。それも修正されて、晴れてちゃんと使えるように。
↑ちなみに、ライセンス条項の問題ってのは「マイクロソフト製品上での利用に限る」みたいな文面が入っていたというもの。悪気があってやったわけじゃなくて、「いつも使ってる条文でそのまま公開したらこうなった」という。外から指摘されて慌てて条文を書き替えて今に至る、みたいな。
あと、NuGetで公開されている各種PCLパッケージ(Asyncの.NET4向けバックポートとか、MEFとか、HttpClientとか、Immutable Collectionsとか)も、同様の修正した新ライセンスで改めて公開したとのこと。