Archive for 10月 2013
希望的観測
先週末の話、こんな釣り(?)スレが立っていましたが。
※キーワードだけ拾い上げて、詳細読んでないけど適当言ってるという例
GitHub クライアント(それも、スライドのコメントによればMacだそうなので、デスクトップ機向け)アプリを C# と MVVM パターンで書いているという話(なので Ruby 全く関係ない)。
それに、Xamarin (.NET 互換のオープンソース実装)を使っているので、たとえほんとに Ruby から移行したって話だったところで、オープンソース関係ない。
(そんな大きな話題にもなっていない(と思う。よね?)ので、そこまでタイトルだけみて踊らされた人はいないと思うものの)
Compiler Jobs (for both C++ and C#)
まあ、キーワードだけ拾っていろいろ邪推する感じ、別に言語の壁(上記記事は元スライドが英語だから)とか、お国柄のせいってわけでもなく。英語圏でも最近何かあったみたいですね。
求人サイトの募集要項から、仕事内容が公になることとか結構あるわけですが、これもその類の話。
まあ、求人らしく、ものすごい先まで見据えたゴールが書いてあって、直近で具体的にどうこうなるわけではないんですが。
大まかに読むと要は、
- Win 8でだいぶ高性能化(特に、auto-vectorizationによる積和演算の高速化)したC++コンパイラーをさらに伸ばしたい
- 単に、生成されるコードの品質だけでなくて、リンクの高速化とかまで含めて(コード品質も、コンパイル速度、正確さ、性能、コード サイズなど全部含めて)よくしたい
- C#もauto-vectorization活用したい
- (ユーザーからの要望もかなり多いはず。フィードバック アンケートでも、「C# and SIMD」常に20位以内に入ってますし)
- (そのためなら手段としては別に、C#コンパイラー レベルでも、JITレベルでも、IL仕様に手を入れるのでもいいはず)
- Managedな方面とNativeな方面で、あるいは、コンパイラーとランタイムで、効率的に成果を共有したい
みたいな、ゴールを掲げている。
なんですが、「C#でauto-vectorization」とか「C++とC#両方」みたいな断片だけ拾って、「C#から直接ネイティブコードを出力できるようにするんだ」「すごい!やっぱ仮想マシンとか要らないよね」「Roslynとか始まる前から終わってた」的なこと言いだす人、一定数いるっぽいんですよねぇ。勘違いしてるというよりも、希望的観測なんでしょうけども。